あらかじめ申し上げておきますが、このルートはあえて使う必要はないでしょう。なぜなら羽衣から高師浜まで3分の乗車で、すぐに折り返し発車するので、列車で往復するほうが明らかに効率的だからです。しかも、羽衣駅は急行停車駅ですが高石駅には普通しか停まりません。それでもあえてこのルートを使う理由があるとすれば、高師浜駅の外に出て、その駅舎をじっくり眺めることが出来ることでしょうか（写真）。

小さな支線の終着駅とは思えない趣のある駅舎です。売店が営業しているのもちょっと驚きです。入口上部の窓はステンドグラスがはめ込んであります。右隣の建物は「南海研修所」だそうです（門のところにそう書いてあった）。

高師浜駅の駅舎を数枚カメラに収めてその場を後にした。蝉の鳴き声の他には物音のない閑静な住宅街から表通りに出ると、自動車の喧騒と排気ガスに包まれた。不快な暑さで汗が噴き出してきた。高石交差点から高石駅に至る通りをまっすぐに歩いていき、商店街を抜けて高石駅に到着した。わずか10分の距離ではあるが、真夏の熱線の下では結構こたえた。

【高石駅】
駅周辺には商店街やスーパー「ライフ」「西友」があります。