プロの仕事を知る 「ローカル線ガールズ」

平日の昼間、携帯電話に旧公社の通信会社を名乗る女性から電話がかかってきた。

「今、お時間大丈夫ですか?」

仕事中だったが何か大事な要件かもしれないと思い、「手短にお願いします」と伝えた。彼女は「パソコンの無料サポートを始めました」という宣伝を延々としゃべり続けた。それもアルバイト店員にありがちな締まりのない口調で。イライラが募ってきたところで「このサービスをご利用になりますか?」と聞いてきたので、「必要ないので要りません。」と答えた。すると不思議そうな声で

「無料ですが、いいんですか?」

不愉快指数が最高潮に達した。

「はい、要りません。失礼します。」

まったく! NTT(あ、言っちゃった(笑))からはこの手の非常識な電話がよくかかってくる。
仕事をなめている(としか思えない)彼女には、この本を読んで仕事の厳しさとかプロの意識がこれほどまでに高いのだ、ということを感じてもらいたい。

ローカル線ガールズ ローカル線ガールズ
(2008/01/16)
嶋田郁美

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2003年に運転を開始したえちぜん鉄道。その列車に添乗する「アテンダント」は、現在はえちぜん鉄道の社員だが、当初は派遣社員だったそうだ。

子どもからお年寄りまで。地元の人だけでなく、東尋坊や永平寺へ向かう観光客、時には外国人も。様々な人が利用する列車の乗務はまさに過酷である。

一生懸命仕事しているのに、「アテンダントは立って笑っているだけで何もしていない。」とお叱りを受ける。

雪で列車が運休しても、自分のせいではないのに怒られる。

アテンダントの知識を試すようにマニアックな質問をぶつける鉄道ファンもいる。

それでも、仕事が耐えられないという理由で辞めた人は皆無だという。負けん気が強いのか、できなかったことは次はできるように、自分を、仲間とともに高めていくという意識が読み取れる。

このような人たちが乗務するえちぜん鉄道はきっと素敵な鉄道だ。私は一度しか乗っていないが、その時もアテンダントをお見かけした。だが、その存在をあまり気に留めなかったのは不覚であった。この本を読んで心底そう思った次第である。

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