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廃止される三江線を乗り納めに行くなら知っておきたい列車の混雑状況と三次・江津周辺の宿泊事情

 2017/08/31 乗りテツ最前線 中国地方
この記事は約 13 分で読めます。 1,942 Views

広島県三次(みよし)市と島根県江津(ごうつ)市を結ぶJR三江線(さんこうせん)が、2018年4月1日をもって廃止されることが決定しました。その報せを受けて、全国から大勢の鉄道ファンが惜別乗車に訪れており、始発駅の三次駅と江津駅近辺のホテルは週末を中心に予約が取りにくい状況となっています。これから三江線を乗り納めに行かれる方のために、列車の混雑状況および駅から近いおすすめのホテル、そして予約が取れないときの対処法をお伝えします。

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目次

三江線に乗れるのはいつまで?

以前から廃止がウワサされていた三江線ですが、2016年9月30日に鉄道事業廃止届出書が国土交通大臣へ提出されました。廃止予定日は2018年4月1日(日曜日)です。

浜原駅前にあった三江線全通記念の碑

ついに来るべき時が来たという感じですが、こうなることを予想して早めに乗っておいたという鉄道ファンもいるようです。

しかし、多くの鉄道ファンはこれから廃止日までに乗り納めに殺到することでしょう。

とはいうものの、鉄道ファンならご存知の通り、三江線に乗るのは並大抵のことではありません。

乗りつぶしの難所・鉄っちゃん泣かせの三江線

一日最大5往復の列車しか来ない三江線

廃止が決まった三江線は、一日に5往復の列車しかやって来ない閑散路線です。中間の沢谷~伊賀和志(いかわし)のあいだは1本減って4往復しか走っていません。

それだけでなく、三江線に接続する山陰本線や芸備線も運転本数が少ないため、三次または江津まで行くのが一苦労です。

三江線の全区間の乗車時間は乗り換え待ちを含めると約4時間もの長丁場。

江の川の流れに沿って走る車窓風景は自然が豊かで癒されますが、沿線には目立つほど大きな町や観光名所がなく、途中下車する旅行者は少ないのが現実です。

というよりも、運転本数が少なすぎるので、途中下車したくてもできないと言うべきかもしれません。

三江線の始発列車は午前5時台

三次駅の行先表示盤

乗り納めにやってくる数多くの鉄道ファンを避けてなるべく静かに乗車したいなら、始発列車を狙うのが定石でしょう。

しかし、三江線の始発列車は三次発が5時38分、江津発が5時53分で、夏場を除けば夜明け前の早朝です。

遠方からの旅行者が始発列車に乗るには、三次か江津に宿泊するしかありません。

ちなみにその次の二番列車は、三次発が10時02分、江津発がお昼過ぎの12時34分とずいぶんあいだが開いてしまいます。

青春18きっぷシーズンの三江線の混雑状況

三次駅の三江線ホーム(3番のりば)の掲示

三次駅のホームに張り出されていた「三江線ご利用のお客様へご案内とお願い」。

三江線多客期間に伴い」という夢のようなフレーズに続けて、整列乗車を呼びかける内容となっています。

足下には三江線のためにわざわざ白線まで引かれていました。

こういう対応が取られていることからも、相当な混み具合がうかがえます。

三江線の始発列車の混雑はこんな感じだった

筆者も青春18きっぷシーズンの平日に三江線を乗ってきましたので、その時の様子をお伝えします。

始発列車の実際の混雑状況はこの写真 ↑↓ をご覧ください。

9月6日(火曜日)の三次発浜田行き始発列車を待つ人たち。午前5時15分時点でホームに20人近く並んでいました。

最終的には40数名になり、座席は満席。前方および後方の運転席横は3~4名の立ち客がかぶりつきで陣取っていました。

平日でこの有りさまですから、土休日はもっとひどい混雑が予想されます。

三江線始発列車の車内混雑状況

広島・福山からアクセスしやすい三次10時02分発はさらに混雑必至

三次駅を10時02分に発車する江津行きは、三江線のダイヤのなかでは比較的乗りやすい列車です。

広島駅7時53分発の芸備線の列車および福山駅7時18分発の福塩線の列車(府中乗換え)から接続できるので、遠方から来る人が狙いやすいのです。

裏を返すと混雑しやすいということですね。

夕方以降の便を選んだ場合は、着いた先での宿泊が必要になると思われます。

三江線に乗るなら早くホテルを押さえるべし!

三江線の廃止決定で旅行者急増!宿の予約が取りにくい状況に

このように、三江線はもともと乗りにくい路線でしたが、廃止が決まってからは三次駅や江津駅に近い宿泊先の確保も難しくなりました。

青春18きっぷシーズンはもちろんですが、シーズン終了後も週末を中心に満室となっているホテルが続出しています。

そもそも宿泊施設が少ない地域ですし、三江線廃止に伴う旅行者の増加は期間限定の「特需」なので、2018年4月1日までは予約が取りにくい状況が続くと予想されます。

とはいえ、空室がまったく無いわけではありません。空室を押さえてから旅の計画を立てればOKです。

フロントに早朝チェックアウトすることを伝えておこう

三江線の始発列車に乗るということは、ホテルを朝5時にチェックアウトしなければなりません。

最近は三江線目当ての宿泊客が増えているのでフロント担当者も心得ていると思いますが、チェックインするときに「明日、朝5時にチェックアウトしたいのですが大丈夫でしょうか」とひとこと伝えておきましょう。

そうすれば、チェックアウトしたいのにフロントに誰もいなくて困った、というような悲劇を防げるはずです。

朝食無料のビジネスホテルが増えていますが、朝食時間は早くても6時半開始なので食べることができません。残念ですが朝食はコンビニなどで事前調達しましょう。

三江線の始発列車に乗りたい人におすすめの駅近ホテル

それでは、三江線の始発列車に乗りたい人におすすめの駅近ホテルを紹介します。

三次駅から徒歩圏内のホテル

ホテルアルファーワン三次

三次駅から尾関山方向に見える高層の建物がホテルアルファーワン三次です。

筆者が三次で泊まるときの定宿で20年以上前から利用していますが、古さを感じることはなく、女性にもおすすめできます。

ホテルの案内には三次駅から車で2分と出ていますが、地図を検索すると650mで徒歩8分の近距離です。筆者は常に歩いて行きます。

ビジネスホテルですがホテル内にレストランがありますし、近隣にスーパーや牛丼の「すき家」があるので食事には困りません。

ホテルのすぐ裏手を三江線の線路が通っているので、線路側の客室からはトレインビューも可能です。

予約はこちら→ ホテルアルファーワン三次

三次グランドホテル

三次駅から塩町方向に見える縞模様の建物が三次グランドホテルです。

結婚式場や宴会場を備えたシティホテルですが、客室はビジネスホテル並みの料金設定でリーズナブルです。

近隣にはゆめマート三次店、セブンイレブンのほか、ラーメン店や居酒屋など飲食店が多くあるので便利です。

三次駅から徒歩10分。芸備線の線路沿いに建っています。

予約はこちら→ 三次グランドホテル

三次ロイヤルホテル

三次ロイヤルホテル(BBHホテルグループ)は地方都市ではめずらしい、カプセルルームを備えたホテルです(このホテルでは「プライベートキャビン」と呼称)。

通常のシングルルーム、ツインルームもありますが、こちらに泊まるならやっぱりプライベートキャビン(写真▼)がイチ押し! 「お風呂に入って寝るだけ」という人におすすめです(男性のみ予約可)。

筆者も安さに魅かれて泊まってみました(2017年9月)。

客室はベッドの横に自分専用のデスクスペースと鍵付きロッカーがあるので、カプセルのような窮屈さはありませんでした。

ただし、客室は鍵無しのアコーディオンカーテンで仕切っているだけなので、他の宿泊客の声や物音が聴こえやすい点はご留意ください。

すぐ近くにローソンとセブンイレブンがあり、共用スペースのリラクゼーションルームに電気ポットや電子レンジが用意されているので食事には困りません。

お風呂は大浴場「備長炭風呂」を利用できます。洗い場が4つと言えば大きさを想像できるでしょうか。足を伸ばして入れる湯船に浸かって旅の疲れを癒しました。

問題は三次駅から離れていることですが、地図を検索すると距離1.2kmで徒歩15分でした。筆者も実際に歩きましたが15分で着きました。

予約はこちら→ 三次ロイヤルホテル(BBHホテルグループ)

江津駅から徒歩圏内のホテル

スーパーホテル江津駅前

スーパーホテル江津駅前

天然温泉「石州の湯」スーパーホテル江津駅前は、2015年12月にオープンしたばかりの真新しいホテルです。

江津駅前の複合施設「パレットごうつ」の東側すぐ裏手にあり、駅から徒歩2分という好アクセスがうれしいですね。

また、ビジネスホテルでありながらホテル内に天然温泉の大浴場「石州の湯」があることも魅力です。

そのため人気が高く、満室の日が多いのが難点といえます。

予約はこちら→ 天然温泉「石州の湯」スーパーホテル江津駅前

浜田駅から徒歩圏内のホテル

江津駅の近辺は宿泊施設が少ないので、普通列車で約25分の浜田駅まで対象を広げてみました。

浜田駅5時20分発の列車に乗れば、江津駅に5時47分に到着するので、5時53分発の三次行きに接続できます。

グリーンリッチホテル浜田駅前


グリーンリッチホテル浜田駅前は、浜田駅から徒歩2分という好アクセスで便利です。

こちらもホテル内に人工の炭酸カルシウム温泉の大浴場があり、サウナも備えています。

予約はこちら→ グリーンリッチホテル浜田駅前

島根浜田ワシントンホテルプラザ

島根浜田ワシントンホテルプラザは浜田駅から徒歩3分のところにあります。

このエリアではほぼ唯一の高級ビジネスホテルで料金も高めですが、そのぶん予約は取りやすいです。

山陰・石見地方をじっくり旅したい方は、旅の拠点として利用されてはいかがでしょうか。

予約はこちら→ 島根浜田ワシントンホテルプラザ

浜田ニューキャッスルホテル

浜田ニューキャッスルホテルは浜田駅北口から徒歩20分(約1.7km)でアクセスは良くないのですが、クチコミの評価が良かったので紹介します。

やや古さを感じる建物ですが、接客がしっかりしているようです。

予約はこちら→ 浜田ニューキャッスルホテル

三江線・川戸駅前の旅館

美川旅館

美川旅館は、江津駅から4駅目の川戸(かわど)駅の目の前にある小さな旅館です。

三江線を目当てで来られる旅行者に人気の宿で、クチコミをみると、ひとり旅で泊まっている人も多いようです。

川戸駅6時23分発の三次行きにもラクに乗ることができますね!

予約はこちら→ 美川旅館

三江線沿線のホテル予約が取れない時の対処法

日程の都合上、どうしてもこの日に行きたいけれどホテルがどこも空いていないという場合、ホテル宿泊以外で夜を明かす方法を考えてみました。

浜田駅を発着する夜行高速バスを利用する

浜田駅前~神戸三宮・大阪梅田の夜行高速バス

高速バス・イメージ

大阪梅田、神戸三宮と浜田、益田、津和野のあいだを毎日運行している夜行高速バスがあります。

江津駅前には止まりませんが、浜田駅前で乗降可能です。

三江線に乗車後、関西へ帰るのに利用すると便利です。

浜田駅前23時35分発、大阪梅田到着は午前6時28分なので、会社員の方なら一旦帰宅してから出社できるかもしれません。

大阪梅田発・浜田行きの場合、浜田駅前の到着が午前5時30分で、出雲市行き5時20分発の始発列車に間に合わないのが残念です。

バスの運行時刻と料金は下記のリンク先で検索してください。

↓↓↓

日本全国の高速バス予約はこちら!!

三次駅周辺の深夜営業のお店を利用する

三次市は広島県北部の中心市で、自動車メーカーのマツダが所有するのテストコース(三次自動車試験場)があるなど比較的人口が多いので深夜営業しているお店が意外とあります。

どうしても宿が取れない場合、多少寝不足でも大丈夫という方は最終手段として、深夜営業のお店をハシゴして夜を明かしてはいかがでしょうか。

知らない土地で深夜に徘徊するのはおすすめできませんが、できるだけ明るい店内で過ごしたりグループで行動するようにしてくださいね(自己責任でお願いします)。

ファミレス・Joyfull(ジョイフル)三次店

ファミレス・イメージ

三次駅から約1.7kmの国道183号線沿いにあります。徒歩20分ほどかかりますが、24時間営業なので始発列車までの時間つぶしに使えます。

ファミレス・COCO’S(ココス)三次店

三次駅のすぐ近くにあるファミリーレストランのココス。

こちらは午前2時で閉店となってしまいますが、閉店後にジョイフルへ移動して時間をつぶすとよいでしょう。

マクドナルド183三次店

三次駅とジョイフル三次店のあいだの国道183号線沿いにあります。

飲み物だけ注文すれば安価で時間をつぶせます。

午前0時で閉店なので、閉店後にココスかジョイフルへ移動して時間をつぶすとよいでしょう。

カラオケバンバン三次店

ジョイフル三次店の近くにあるカラオケボックスのお店です。朝6時まで営業しています。

念のため、行く前に空室があるか電話してください。せっかく歩いて行って満室だったらショックですからね。

個室なので仮眠もしやすいと思います。寝過ごさないようにアラームをセットしましょう。

まとめ ~ 三江線の旅の宿泊事情

いかがでしたか?

廃止間近で旅行者が急増している三江線は、青春18きっぷシーズンはもちろんのこと、それ以外の期間も週末を中心に非常な混雑ぶりとなっています。

また、三江線沿線ではホテルの予約が取りにくくなっているため、対象範囲を浜田まで広げてみたり、ホテル以外で夜を明かすことで乗車チャンスを確保しましょう。

2018年4月1日の廃止予定日まで残る日数は減るばかりですが、思い立ったら一刻も早く計画を立ててホテルを予約することをおすすめします。

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ライター紹介 ライター一覧

溝口光徳

溝口光徳

1971年1月生まれ、大阪府在住の鉄ちゃんです。少ない休日に一つでも多くの鉄道路線に乗る方法として、いわゆる盲腸線(行き止まりの路線)の終点からバスや船を利用して他の路線につなぐ「抜け道探し」に夢中になり、いつしか「抜け道探し」とその踏破が旅の主目的に。
1999年にウェブサイト『終着駅のない旅』を開設。2004年にJR全線完全乗車達成。現在はJR以外の鉄道全線完乗を目指して活動中。2016年からJR全線乗りつぶし・2周目を開始。