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人気の観光列車・丹後くろまつ号のランチコースにおひとり様で乗ってみたら

 2016/08/07 乗り尽くし紀行 近畿
この記事は約 7 分で読めます。 3,648 Views
久美浜駅に停車中の丹後くろまつ号

京都丹後鉄道の「丹後くろまつ号」は、観光列車の人気ランキングでは常連のあこがれの列車です。工業デザイナーの水戸岡鋭治さんが手掛けた和テイストの車内でいただく丹後の美味は、グルメファンをも唸らせます。ただひとつ難点があるとすれば、おひとり様向けのカウンター席がないこと。それを承知のうえで男一人で乗ってきましたのでご報告します。

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丹後くろまつ号を予約しよう

丹鉄のこだわり「FOOD EXPERIENCE」

走る車内で美食を楽しむグルメ列車が日本各地に次々と登場して、ローカル線の活性化や町おこしに一役買っています。京阪神からほど近い京都丹後鉄道にも上質なグルメ列車が金・土・日・祝日を中心に運転しています。その列車の名は「丹後くろまつ号」。精悍なブラックのボディーカラーでありながら、1両だけで運行する姿がかわいらしい列車です。

京都丹後鉄道のホームページより

京都丹後鉄道のホームページより引用

丹後くろまつ号のホームページには「FOOD EXPERIENCE」という言葉が使われています。「ここにしかない食の体験」という意味合いで、地元密着の強みと自信を感じさせます。

  • 地産地消の郷土料理
  • 地元の名店のスイーツ
  • 個性豊かな地酒

どれも魅力的な食の体験に期待が高まります。

インターネットでカンタン予約

丹後くろまつ号の予約・空席照会は京都丹後鉄道のホームページで簡単にできます。予約は乗車日の3か月前から可能ですので、予定が決まったら早めに予約しましょう。残席がまだあると安心していたら、急に席が埋まってしまうことが私の体験上でもありました。30席しかないので、グループ客の予約が入ると一気に席がなくなってしまいます。

ダイニングカー「丹後くろまつ号」の座席配置

丹後くろまつ号の座席配置

1両だけの列車の客席数はわずか30席。4人掛けのテーブルが5卓と2人掛けのテーブルが5卓という構成です。一人で乗る場合、カウンター席がないので2人掛けの席が狙い目となりますが、満席に近くなると相席を覚悟しなければなりません。

私も乗車2週間前に2人掛けの席の一つを予約しました。その時点では空席が多かったので、このままいけば一人で1テーブル専有できると思ったのですが、乗車前日に見てみると向かいの席に予約が入っていました。

ちょっとガッカリでしたが、いい出会いがあることを楽しみにすることにしました。

丹後くろまつ号乗車記

※ この掲載内容は2016年6月までのコースです。

豊岡駅からBETSUBARAコースがスタート

京都駅から特急きのさき1号で豊岡駅へやってきました。今回お目当ての丹後くろまつ号のランチコース=BETSUBARAコースは、10時8分に豊岡駅を出発すると、久美浜駅、網野駅と終着の天橋立駅で地元の美味を味わい尽くします。BETSUBARA(別腹)コースという名前がついているのは、朝食でお腹がいっぱいでも別腹感覚で召し上がれるという意味が込められているそうです。

予約と違う座席に案内されたワケ

インターネット予約の際に送られてきたメールのプリントを、豊岡駅の窓口でチケットに交換してもらい、いよいよ丹後くろまつ号に乗車です。車内に入ってチケットをアテンダントさんに見せると、予約したのと違う座席に案内された。不思議に思ってきいてみたら、「ちょうど空席がでたので相席にならないように調整しました。」とのこと。客側から言われる前に動くとは、なんて気が利いているんだろうと感心しました。

丹後くろまつ号の座席

今回はたまたま空席があったからできたのでしょうが、いつもこうなるとは限りません。運次第です。

久美浜駅で漁師の粗汁

そんな粋な計らいでくつろぎながら、豊岡駅を出て10分ほどで最初の停車駅・久美浜に停車しました。

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ここではホーム上に設けられたあずまやで粗汁が用意されていました。

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見た目は質素な粗汁ですが、魚介のだしが効いていて、これだけで何杯でも飲めそうなくらいおいしかったです。

濃厚なお豆腐に舌鼓

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久美浜駅を出て次にテーブルに運ばれてきたのは「コウノトリ大豆のおぼろ豆腐」。薬味を組み合わせて、いろいろな味を楽しめます。

京都丹後は酒どころ・列車内で地酒を飲み比べ

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時刻は午前11時ですが、我慢できずに日本酒をオーダー。ワンショット400円で気軽に味見できるのがいいですね。

メニューリストには沿線の地酒がいくつかラインナップされています。

  • 弥栄鶴 山廃純米 70 (竹野酒造・京丹後市弥栄町)
  • 久美の浦 特別本醸造 (熊野酒造・京丹後市久美浜町)
  • 吉野山 大吟醸 (吉岡酒造場・京丹後市弥栄町)
  • 山廃純米 ひやおろし (与謝娘酒造・与謝野町)
  • 京の春 純米生酛 (向井酒造・伊根町)
  • 純米 銀シャリ (白杉酒造・京丹後市大宮町)
  • 伊根満開 (向井酒造・伊根町)

私は普段、日本酒を飲まないのでどれにしようか迷っていると、アテンダントさんがこちらの好みを聞いて一緒に選んでくれました。お酒の知識の豊富さや接客の良さに、すっかりファンになりました。人気ランキングで選ばれる理由はこういうところなのでしょう。

網野駅で名物ばら寿司を賞味

網野駅のばら寿司

次の停車駅、網野では地元の名物・ばら寿司が振る舞われました。見た目も実に鮮やかです。白いご飯にサンドされているのは、さばのおぼろ。美味いに決まっています。ぎゅっと圧縮されているので少量でもお腹にズッシリきます。

食事の合間にオリジナルグッズの販売が始まります。アテンダントさんが各テーブルをまわって商品の説明をしてくれます。いろいろな商品を見せてもらいながら会話をするのが楽しかったりします。人気商品というキーホルダーと手ぬぐいを購入しました。

終着・天橋立駅でお腹の限界を超える

天橋立駅

終着の天橋立駅では列車を降りてから、焼きたてのかまぼこや干物が提供されます。ああ、日本酒がほしい・・・と思いましたが、ここまでですっかり出来上がってしまったので、無念の自粛。

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最後にとどめのスイーツ「知恵の餅」。伊勢の赤福のような、お餅に餡をのせていただきます。これは天橋立のたもとにある四軒茶屋とよばれるお店でクーポンと引き換えていただきました。

BETSUBARA(別腹)コースといいながら、かなりお腹に響くメニューで大満足、大満腹になりました。

料理がおいしいのはもちろんですが、アテンダントさんや地元の方々の自然なおもてなしが心に響く丹後くろまつ号の旅でした。次は地酒コースに乗ってみたいなあ(笑)

この旅のまとめ

おひとり様だと敬遠しがちなシチュエーションでも、思い切って行ってみれば普通に楽しめることがほとんどです。あきらめてしまうのが一番もったいないので、少しだけ勇気を出して予約してはいかがでしょうか。アテンダントさんやたまたま相席した人と会話が弾むかもしれません。

また、京都丹後鉄道には丹後くろまつ号の他に、あかまつ号、あおまつ号という観光列車が走っています。こちらは指定席ではなく、ベンチシートやカウンター席もあるのでおひとり様でも気兼ねなく乗れます。本格的な食事はできませんが、車内販売があるのでちょっとした飲食なら楽しむことができますよ。

列車運行情報

京都丹後鉄道・丹後くろまつ号

  • 運行会社: 京都丹後鉄道(WILLER TRAINS株式会社)
  • 運行経路: 豊岡~天橋立(2016年4~6月期)
  • 所要時間/運賃: 約2時間15分/2,310円(豊岡~天橋立)
  • 運行本数: 1日3便(便ごとに提供サービスが異なります)
  • 参考リンク: 丹後くろまつ号・あかまつ号・あおまつ号

今回の乗車経路

  • 乗車日:2016年6月11日(土曜日)
  • 乗車経路:京都 7:32発-(特急きのさき1号)→豊岡 9:42/10:08-(丹後くろまつ号)→天橋立 12:20/14:19-(丹後あかまつ号)→西舞鶴 15:20/16:00-(普通243D)→宮津 16:32/16:45-(特急丹後リレー6号)→福知山 17:14/17:52-(普通)→篠山口 18:52/19:00-(快速)→大阪 20:08

※ この地図の運行経路は実際と異なる場合がありますので、おおよその目安としてご覧ください。

(取材日:2016年6月11日)

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ライター紹介 ライター一覧

溝口光徳

溝口光徳

1971年1月生まれ、大阪府在住の鉄ちゃんです。少ない休日に一つでも多くの鉄道路線に乗る方法として、いわゆる盲腸線(行き止まりの路線)の終点からバスや船を利用して他の路線につなぐ「抜け道探し」に夢中になり、いつしか「抜け道探し」とその踏破が旅の主目的に。
1999年にウェブサイト『終着駅のない旅』を開設。2004年にJR全線完全乗車達成。現在はJR以外の鉄道全線完乗を目指して活動中。2016年からJR全線乗りつぶし・2周目を開始。