接続駅名 桜島線(JRゆめ咲線)・桜島駅 ←→ 大阪市営地下鉄・大阪港駅
おすすめ度 (気が向けばどうぞ)
利用しやすさ 渡船に興味があれば利用してみてください。
地図 天保山付近> Mapionの地図を開く

接続交通手段

時刻表

・徒歩
桜島駅から天保山渡船乗り場まで徒歩約8分。大阪港駅から天保山渡船乗り場まで徒歩約8分。

・渡船(大阪市営)
日中は30分間隔で運航。所要約4分。運賃無料。

大阪市ホームページ内で“渡船”で検索すると時刻表が見つかります。
http://www.city.osaka.lg.jp/

訪問日 2003年1月12日(桜島駅から大阪港駅まで利用)
乗車記

天保山渡船とUSJ
「旅と鉄道 2003年冬の号(141)」(鉄道ジャーナル社)の「関西を旅する」という特集記事は大阪に住む私にも新鮮で、知らないことが随分あるものだと勉強になった。中でも興味を引かれたのは大阪の渡船です。存在自体は知っていましたが、8つもの渡船があるとは驚きました。そのなかで桜島線の短絡として使えそうな天保山渡船を試乗してみることにしました。


後方に見えるのはUSJ周辺の高層ホテル。近代的なビルをバックに庶民の足である渡船が行き来する光景は、いかにも大阪らしい。

桜島線には10年位前に社用で1回乗ったきりでした。そのときは遣い走りのような仕事だったのですが、上司に「桜島へ行ってきて」と言われてうかつにも鹿児島の桜島を連想して「えっ!?」と声をあげてしまい、「大阪の桜島やで〜」と突っ込まれた。桜島は大阪駅から近いですが、工場や倉庫が立ち並ぶ地域で一般にはあまり馴染みの無い場所でした。桜島線も工場への通勤路線という役割がはっきりしていて、昼間は2〜30分に1本位しか走っていなかったように記憶しています。

2001年3月にユニバーサルスタジオジャパン(USJ)が開業したおかげで桜島線も大きく変貌を遂げ、JRゆめ咲線という女性的な愛称まで付けられています。2003年1月12日。大阪駅で桜島行きの直通列車に乗り損ねてしまい、環状内回り列車で西九条までやって来た。西九条駅のホームは2面3線で、桜島行きの列車を待っている間に真ん中の線路を「スーパーくろしお」がゆっくりと通過して行った。やがて、桜島線内のシャトル便普通列車が入線してきた。おなじみの103系電車にUSJにちなんだド派手なペイントが施されている。

西九条駅を出て安治川口駅の手前までは10年前の印象と変わるところがなくて何となくホッとした。ところが安治川口駅から先は全くの新線といっていい状態で、車窓風景も異次元空間に迷い込んだかのようにガラリと変わった。USJの最寄駅、ユニバーサルシティ駅で案の定大勢の人達が下車して行ったが、それでも車内が空っぽになってしまうことはなかった。2分後、桜島駅に到着。行き止まりの駅だから頭端部に駅舎を配置したほうが便利だと思うが、ホーム中央部に跨線橋が設けられている。桜島駅で下車した人達の波は一箇所に吸い込まれて行った。USJの従業員通用口が桜島駅のそばにあったのです。

桜島駅前の地図を確認して歩き出した。駅名は同じでも、私の記憶にある桜島駅の景色とは似ても似つかない。古いものがすべて取っ払われてしまって、まるで新しい人工島にいるみたいです。ただ、遥か頭上を跨ぐ阪神高速湾岸線の高架橋だけが記憶と一致している。しばらく歩くと昔ながらの下町の風景が現れた。ここから先はUSJの再開発地域から外れていたのだろう。まっすぐ歩いて行くと前方に堤防のような塀があるのが見えたが、渡船場らしい建物が見えない。近くまで来ると塀に小さく「天保山渡船場」という標識が貼られていて、その向こう側に乗り場があった。

天保山大橋と渡船乗り場
安治川に架かる阪神高速道路の天保山大橋と対岸には巨大な観覧車がそびえている。次の船は13時丁度。天気も良いし景色も良いのでボーっとしながら船が来るのを待った。徐々に人が集まり始める。対岸から船がやってくるとあわただしく乗客が入れ替わる。手早く岸を離れると波を蹴立てて走り出した。

窓ガラスなどないデッキに波しぶきが舞い注ぐ。日に焼けた頬についた水滴はすぐに乾いてしまった。じきに対岸に辿りついてわずか4分の船旅は終了。毎日この船を利用する人達にとってはどうってこと無いことなのだろうけれど、ビジターの私にはとても楽しい体験だった。
天保山山頂を示す看板


天保山側にはその名の由来となった天保山という山があります。日本一低い山として有名です。時間が有れば登山に挑戦してみてください(笑)。渡船乗り場から徒歩1分です。

【最新記事】 天保山渡船で大阪ベイエリアを短絡 地下鉄中央線・大阪港〜桜島線・桜島

投稿情報 【投稿日】 2012/ 4/15
★情報提供: clifford 様

一応、かつて(20年以上前)とは桜島線の線形が変わっているとのことなので、再度の乗車。このサイトを参考に、天保山の渡船にチャレンジ。

桜島駅の終端部分から、運河に沿って行けば距離も短いだろうが、工場敷地などの関係からやや迂回を強いられる。案内看板などは少ないため、事前に下調べが必要、渡船場までは徒歩15分くらい。

西九条16:01発、桜島16:11着、渡船場(桜島側)16:40発、渡船場(天保山側)16:45着、天保山バスターミナルまで徒歩5分強、さらに徒歩10分で地下鉄大阪港へ。

天保山渡船時刻表(桜島側)
渡船場の場所(両側とも)がやや分かりにくく、乗船時間も短いが、1時間に2便以上あり、無料、景色もいい。
天保山渡船乗り場
乗客は10人くらい、天保山の観覧車や帆船も見え、非常に面白い、わざわざ乗りに行く価値もあると思う。

※この枠内の写真2点はすべてclifford様からご提供いただいたものです。

データ 【桜島線(JRゆめ咲線)】
大阪環状線・西九条駅〜桜島駅間、4.1kmを約7分で結ぶ。USJの誕生に伴ってほぼ新線同様にリニューアルされました。
駅周辺の様子 【桜島線・桜島駅】
駅舎内にキオスク有り。駅周辺には商店なし。

【天保山渡船】
桜島側の乗り場周辺には商店なし。天保山側にはその名の由来となった天保山という山があります。日本一低い山として有名です。時間が有れば登山に挑戦してみてください(笑)。小豆島・高松行きの高速船乗り場と天保山マーケットプレイス、観覧車、巨大水族館の海遊館、サントリーミュージアムなどバラエティに富んだ施設が集中しています。

その他の情報
(観光情報)
【ユニバーサルスタジオジャパン(USJ)】
行ったことがないので説明できません。オフィシャルサイトはこちら!
http://www.usj.co.jp/

【海遊館】
環太平洋火山帯“リング・オブ・ファイア”をテーマとする世界最大級の水族館。シンベイザメが泳ぐ太平洋水槽は圧巻です!
http://www.kaiyukan.com/

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