博多1033発−（629A）→博多南1043着／1052発−（西鉄バス）→大橋1116着

新幹線の自動券売機で博多南までの乗車券と自由席特急券を購入する。たったの290円なので、これで本当に新幹線の改札口を通れるのかと思うほどだが、もちろん、問題なく改札を通ることが出来た。山陽新幹線・博多駅の下りホームに上がるのも、ちょっと違和感がある。広島方からやって来た「こだま」が博多南行きとなる。塗色は違うが、昔なじみの０系だったのでうれしくなった。日曜日の朝ということもあり、ホームで列車を待つ人も少ない。車内に入るとガラガラなので、さらに違和感が増してきた。

博多を出ると、新幹線らしくスルスルと加速していったが、距離が短いせいかスピードは抑え気味。窓の外は相変わらず雪が降っていて、だんだんと降りが強くなってきたようだ。今走っている線路が、将来の九州新幹線の本線になって鹿児島中央までつながるんだなあ、などと空想しているうちに、博多総合車両所のヤードが近づいてきた。たくさんの新幹線車両が寒空の下で体を休めているのが見えた。わずか10分間のショートトリップを終えて、博多南駅に降り立った。

駅前にはバスターミナルが整備されており、各方面へ頻繁にバスが発着している。私は西鉄・春日原駅へ抜けるバスに乗ってみたかったのだが、間の悪いことに、ちょうど発車していくのを見送ってしまった。とにかく寒くて、早くバスに乗りたかったので、次に来た大橋駅行きに迷わず乗り込んだ。バスは国道385号線に入るとまっすぐ北上して大橋駅を目指す。ごく普通の都市部の路線バスなので、客の乗り降りが多いくらいで、特に見どころはない。渋滞もなく、25分ほどで大橋駅に到着した。このあと、西鉄・太宰府線を乗りつぶして、太宰府駅からバスで香椎線・宇美駅へ向かった。

【博多南線】
博多〜博多南間、8.5kmを約10分で結ぶ。山陽新幹線の博多総合車両所がある春日市、那珂川町からの駅設置の要望に応える形で、博多総合車両所の端に博多南駅を設置し、平成2年4月に開業した。新幹線車両を利用しているが、在来線として旅客扱いを行っている。

【大橋駅】
急行停車駅。駅は高架上にあり、高架下は「にしてつストア」などが入居しているショッピングセンターになっている。