旅のお値段

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旅のお値段 【 計画編 】

どうでもいいことですが、他人のフトコロ具合って気になりますよね?「貧乏旅行」なんて言うけれど、一体いくらの予算で出かけて、実際いくら位使っているものなのだろう?と、ふと思ったので、私が2002年5月1日から2002年5月6日までの6日間、大阪から北海道へJR乗り潰しに出かけた際にかかった費用をできるだけ詳細に算出して公開します!これをご覧になってどう感じられるかわかりませんが、ご参考までに・・・。

 

【1】 旅行の構想を練る

2002年のゴールデンウィークを利用して北海道へ乗り潰しの旅に行くことにしました。「ナニもそんな混雑する時期に出かけなくてもいいのに」と思われるかもしれませんが、サラリーマン鉄ちゃんの私にはこの時期くらいしかまとまった休みは取れません。それに北海道方面は観光シーズンには早いようで、Webで飛行機の空席照会をすると随分空きがあるようでした。ただ、航空券は多客期の正規料金となるため大阪〜千歳間で片道\37,000と高額なのが悩むところです。

この時期には青春18きっぷが発売されておらず、超繁忙期ということで他のトクトクきっぷもほとんど利用できなくなっています。JRの周遊きっぷ・北海道ゾーンを使うことを検討しましたが、いくつかの問題点がありました。それは、1)飛行機の利用は片道に限定されること、2)航空券に対する割引がないこと、3)ゾーン内の有効日数が5日間しかない、と言うことです。

そこで目をつけたのが、全日空スカイホリデーの北海道空遊券です。航空券が安くなるのはもちろんですが、オプションでJRフリーきっぷ(有効日数・最長7日間)をつけることができるので鉄道旅行派にも魅力的な商品です。ただし、往復は全日空またはエアーニッポンの飛行機利用が条件ですので、「片道は鉄道を利用したい!」という場合はJRの周遊きっぷを利用することになります。余談ですが、かつての北海道ニューワイド周遊券のように往復に船を組み合わせられる商品が無いのは残念です。

北海道空遊券を使うことで6日間の滞在が可能となったので、以下のような日程を立てました。

5月 1日 新大阪→関西空港<空路>函館空港→函館→森→大沼公園→函館→(快速ミッドナイト・車中泊)
5月 2日 苫小牧→静内→様似→襟裳岬→広尾→帯広(ホテル泊)
5月 3日 帯広→池田→北見→網走→北浜→釧路→帯広(ホテル泊)
5月 4日 帯広→富良野→旭川→名寄→稚内(ホテル泊)
5月 5日 稚内→宗谷岬→稚内→幌延→留萌→増毛→留萌(ホテル泊)
5月 6日 留萌→深川→岩見沢→苫小牧→室蘭→南千歳→新千歳空港<空路>大阪空港

4月17日に、この日程で無事予約を取ることができました。

 

【2】 予想費用の算出

日程と宿泊先が決まったところで、時刻表から運賃等を拾い出してみます。予想費用は次のとおりです。

摘要 金額 備考
北海道空遊券 \62,400 往復航空券、帯広2泊分とJRフリーきっぷを含む
特急はるか \2,480 新大阪→関西空港、自由席利用
5月4日稚内宿泊費 \5,250 素泊まり
5月5日留萌宿泊費 \4,000 素泊まり
JRバス \1,300 様似→襟裳岬
JRバス \1,510 襟裳岬→広尾
十勝バス \1,830 広尾→帯広
北海道ちほく高原鉄道乗車券 \3,410 全線
宗谷バス \2,700 稚内→宗谷岬・往復
沿岸バス \2,700 幌延→留萌
飲食費(6日分) \18,000 1食\1,000×3食×6日間
予備費 \14,420 残ったらお土産代、使いきったらお土産無し。
予想費用−合計 \120,000  

予想総費用12万円!!やはり北海道まで行くとなるとどうしてもお金がかかります。「お金かけ過ぎじゃないの?」という方もいらっしゃるとは思いますが、交通費は削りようがないですし、宿泊費もホテル泊にしては随分安い金額だと思います。飲食費は余裕を見ているつもりです。通常朝食を含めて1食あたり千円もかけることはありませんが、車中での間食などが増えることもありますので案外全額使いきるかもしれません。もちろんセーブする努力はするつもりですけどネ。

逆に、乗り潰しの旅だからこの程度で収まっていると言うこともできます。もっと観光的な要素を増やすと、各種施設への入場料がかかったり飲食費や宿泊費も跳ね上がることでしょう。

上の表には挙げていませんが、最新の時刻表やガイドブック、地図を購入したり、季節によっては衣類の準備も必要な場合もありますね。今回は時刻表以外はありあわせで賄えるので費用には入れていません。

 

【3】 サイフにいくら入れて行くか?

北海道空遊券に含まれる費用は事前に旅行会社へ支払済みですので、それ以外の費用を用意する必要があります。できれば多額の現金は持ち歩きたくありませんが、安いホテルではクレジットカードが使えないところもありますので、今回は財布に6万円を入れて行くことにします。

さあ、いよいよ出発です。予算オーバーすることなく無事戻ってくることができるでしょうか?

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