接続駅名 ニュートラム・フェリーターミナル駅 ←→ 土佐くろしお鉄道・中村駅
おすすめ度 =利用不可=

【追記】
高知シーライン・大阪南港〜甲浦〜あしずり航路は2001年12月をもって休航となりました。なお、大阪高知特急フェリーが高知港からあしずり港まで延長運航を開始しました。

【追記】 2004/4/9
大阪高知特急フェリーの高知港〜あしずり港の運航は休止となりました。

利用しやすさ 清水BC経由、足摺行きのバスがフェリーに接続します。私のときはフェリーが10分遅延しましたが、バスは待っていてくれました。
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接続交通手段

時刻表
・ニュートラム〔大阪市交通局〕
大阪市営地下鉄・四ツ橋線の住之江公園駅でニュートラムに乗り換え。フェリーターミナル駅下車。西梅田駅から所要約40分。

・フェリー〔高知シーライン〕
大阪南港〜あしずり港 所要10時間。運賃\6,730(2等)

・路線バス〔高知西南交通〕
フェリー前〜足摺口。所要約40分。運賃 \820(清水BC〜足摺センター間の運賃)

・路線バス〔高知西南交通〕
足摺口〜中村駅前。所要約1時間50分。運賃 \1,930

あしずり港から清水BCへ移動して、宿毛または中村行きのバスに乗り換えるのが一般的でしょう。あしずり港から清水BCまでバスで所要10分。

訪問日 2000年4月14日(大阪南港からあしずり港まで乗船)

大阪南港2320発−(高知シーライン フェリー室戸)→あしずり港940着/955発−(高知西南交通・バス)→足摺口1036着(周辺散策)1235発−(高知西南交通・バス)→中村駅1424着

乗車記 たまたま4連休がとれたので、とりあえず四国へ行くことにした。以前から咽喉にささった小骨のごとく気になっていた乗り残し区間(宇和島−北宇和島間と内子線)を消化したい、というのが一番の動機だが、久しぶりに船に乗りたくなったのも大きな理由である。

船は宿代わりに使えるのが魅力だが、大阪から九州方面行きの場合、出航時刻が夕方6〜8時と早いのが難点である。今回利用した甲浦経由あしずり行きは23:20発と遅い出発なのがありがたい。これなら当日仕事を終えてから駆けつけることも可能だ。私は無理せずに4連休初日の4月14日の昼に予約の電話を入れて、23時ちょうどにフェリーターミナルに到着した。余裕をみて家を出たつもりだったのだが、地下鉄四ツ橋線、ニュートラムと予想以上に時間がかかった。時間ギリギリだったが、我が身一つなので乗船名簿を提出するだけで手続きは簡単である。すぐに乗船して出航を待つ。

船内は甲浦までの乗客とあしずりまでの乗客とで部屋の階が分けられていて、あしずりまで乗船する人の安眠を妨げないように配慮されている。金曜日の夜だったが、行楽や帰省シーズンではないので乗船率はさほど多くなく、カーペット敷きの2等船室は空間が目立った。出航後毛布の貸し出しがあり(1枚\50)私も1枚確保した。使いこまれてボロボロだが、無いよりマシか。勝手を知っている人は2枚借りて、1枚を敷布団代わりにしていた。0時までは船内の食堂、売店が営業している。夜中に空腹で眠れなくなるとみじめなので、弁当を買って夜食とした。

外洋に出て速力が上がってくると、船の振動が大きいのが気になった。体じゅう揺すられている感じで落着かない。毛布を余計に借りておけば良かったと後悔する。とはいっても、睡魔によっていつの間にか眠りに落ちていた。次に目が覚めるとどうやら甲浦に着いたらしく、階下がザワザワしている。起きる気力も無く再び眠りについた。

翌朝、もうすぐ8時になろうかという頃に起床した。天候は晴れてはいるが、視界は良くない。ちょうど朝食の案内放送があったので食堂へ向かう。窓際の席で海を眺めながらサンドイッチをほおばる。時折視界に入る漁船や貨物船をボーっと目で追う。あと1時間は船から出られない。「こんな拘束ならしばらく続いてもいいな」と思う。進行方向右手に足摺岬が近づいてきた。断崖の上に白亜の灯台が見える。船は岬をかすめるようにして転針し、あしずり港へと入港した。

あしずり港はフェリーが入港するとは思えないのどかな入り江で、周りを山に囲まれていて街は見えない。大阪南港のゴチャゴチャした風景とはギャップがありすぎて、別世界へ来た感がある。下船したのは予定より10分遅れの9:50。「バスに乗る人は急いでください!」と言われて、何も考えずにバスに乗り込んだ。足摺岬行きだったので、このまま岬まで行って見ることにした。

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データ 【高知シーライン】
今も記憶に残っている昨年(1999年)の甲浦での座礁事故。1999年12月にようやく運航が再開された。土佐清水周辺では道路脇などにフェリーの運航再開を宣伝するノボリがたくさんはためいていた。大阪から甲浦、あしずり行きは夜行、あしずり、甲浦から大阪行きは昼行便として運航していて運用の無駄がない。宿代わりとして利用できるあしずり行きが利用価値が高い。甲浦といえば阿佐海岸鉄道の終着駅であり、こちらの乗り継ぎも利用価値大です。大阪発の甲浦到着は4:20。
駅周辺の様子 【フェリーターミナル駅】
フェリーターミナルとデッキで接続されていて乗り継ぎは容易。但し駅からターミナルビルまで少し距離があるので(150m位)荷物を抱えている場合は時間に余裕を見ておいたほうがいいでしょう。乗船受付はターミナルビル1階です。

【あしずり港】
山に囲まれた静かな入り江の中にフェリーの岸壁があった。小さな漁港を拡張したような感じで、こんなところにフェリーが寄港するなんて信じられない気がする。フェリーは入港後バックして着岸するので、下船まで時間がかかった。まだ新しいターミナルビルの中を通ってバス停へ。時間がなかったのでビルの中の様子をゆっくり見られなかった。

【中村駅】
宿毛線が開業するまで土佐くろしお鉄道の終着駅だった。駅周辺にはホテルが多数あり、この地域の中心都市であることがわかる。日本最後の清流として知られる四万十川観光の拠点でもある。駅に隣接して貸自転車があるがここは17時までに自転車を返却しなければならない。その斜め向いに観光案内所があり、ここでも自転車を借りることができる。こちらも原則17時までの利用だが、遅れる旨を伝えておけばOKであった。

その他の情報
(観光情報)
【高知シーライン・ホームページ】
http://www.kochi-sealine.co.jp/
(閉鎖されています)