接続駅名 ニュートラム・フェリーターミナル駅 ←→ 阿佐海岸鉄道・甲浦駅
おすすめ度 =利用不可=

【追記】
高知シーライン・大阪南港〜甲浦〜あしずり航路は2001年12月をもって休航となりました。なお、大阪高知特急フェリーが高知港からあしずり港まで延長運航を開始しました。

【追記】 2004/4/9
大阪高知特急フェリーの高知港〜あしずり港の運航は休止となりました。

【追記】 2004/10/20
大阪高知特急フェリーが隔日で甲浦港に寄港することになりました。

【追記】 2007/10/6
大阪高知特急フェリーは2005年6月30日をもってフェリー運行業務を終了しています。

利用しやすさ 甲浦到着は早朝4時20分。室戸岬・高知方面のバスがすぐに接続するのでそちら方面へは時間の無駄がなく移動できる。阿佐海岸鉄道へ乗り継ぐ場合は始発まで2時間の待ち。夜明けの早い夏季に旅行されることをおすすめします。
地図 甲浦駅付近> Mapionの地図を開く
接続交通手段

時刻表

・ニュートラム(大阪市交通局)
大阪市営地下鉄・四ツ橋線の住之江公園駅でニュートラムに乗り換え。フェリーターミナル駅下車。西梅田駅から所要約40分。

・フェリー(高知シーライン)
大阪南港〜甲浦港 所要5時間。運賃\3,670(2等)
http://www.kochi-sealine.co.jp/ (閉鎖されています)

・徒歩
甲浦港〜甲浦駅。距離約1.7km、所要約20分。

【大阪高知特急フェリー株式会社】
http://www006.upp.so-net.ne.jp/ok-ferry/ (閉鎖されています)

訪問日 2000年9月10日(大阪南港から甲浦港まで乗船。運賃:\3,670)

大阪南港2320発−(高知シーライン・フェリー室戸)→甲浦港420着/636発−(阿佐海岸鉄道)→阿南816着

乗車記

徳島から南へ延びる牟岐線とそれにつながる阿佐海岸鉄道の乗りつぶしは、単純に往復するにはツライ距離がある。幸い、終着の甲浦と大阪を結ぶフェリーがあるのでこれを利用するか、あるいは高知県東南部の海岸を辿って室戸岬経由で高知へ向かうバスを利用するかのいずれかの道を選ぶことになるだろう。

高知シーラインの「フェリーむろと」には今年4月にあしずり港まで乗船して以来2度目の乗船である。乗船手続きなど、勝手がわかっているのでとまどうこともない。今回はちゃんと毛布を2枚借りて1枚を敷布団代わりにしたのだが、それでも背中に伝わる振動と騒音の大きさは緩和できなかった。夏休みが終わったせいか、土曜の夜だというのに乗客は少なかった。甲浦近辺の海岸はサーフィンのメッカとして知られており、この船はサーファーにとっても御用達のようである。サーフボードを抱えた人が何人も乗りこんできた。甲浦には4時20分到着なので正味4時間しか眠ることはできない。アルコールの力を借りて0時に就寝した。

翌朝4時に放送があり、下船準備をうながされた。熟睡できたものの、4時間では足りない。腫れた目を無理矢理開いて下船口へ向かった。船はまさに着岸しようとしているところだった。デッキから外を見遣ると予想外の雨!青い海を見るのが楽しみだったのに早速出鼻を挫かれる。ともあれ、船は無事甲浦に到着した。甲浦港にはあしずり港のようなターミナルビルはなく、“高知シーライン待合所”と大書きされた看板を掲げたプレハブの建物があるだけだった。待合所の前に室戸岬経由高知行きのバスがエンジンをかけて止まっていた。わずか10分の待ち合わせで4時30分に発車していった。今回は牟岐線乗りつぶしという目的があったので見送ったが、いつかは乗ってみたい路線バスである。なお、このバスは甲浦駅を経由しないので間違えて乗車しないように!

バスが出て行くと人の気配がぐっと減った。夜明け前であるが釣り客相手の渡船屋と喫茶店が一軒営業していた。あわてて駅へ向かわずに5時過ぎまで待合所か喫茶店で時間をつぶしたほうが良い。甲浦駅にも待合室があるが、早く着いても時間を持て余すことになるだろう。港から駅までは約1.7km、徒歩で20分の距離である。地図で見ると少々ややこしい道順に見えるが、曲がり角ごとに案内標識が出ているので道に迷うことはない。

甲浦・白浜海岸の夜明け
駅までの道筋の途中に、白浜海水浴場がある。広い駐車場には夜明けを待つサーファーたちの車が並んでいた。暗闇の向こうから地響きのような重い波の音が聞こえてくる。午前5時を回った頃、雨が上がって空が白みはじめ、やがてオレンジ色に染まった。砂浜には高い波が次々と打ち寄せ、目の前の海が太平洋であることを実感する。天気が良ければ旅の第一歩をドラマチックに演出してくれるだろう。
甲浦駅・駅舎
阿佐海岸鉄道・甲浦駅。立派な駅舎ではあるが無人駅である。高架橋は延伸することを考慮して途切れているが、駅舎がそれを阻んでいるように見える。果たして線路が延伸される可能性はあるのだろうか?


なお、朝が早いぶん昼間に睡魔に襲われます。私は牟岐線の半分くらいを居眠りしてしまい後悔しています。

データ 【高知シーライン】
大阪と甲浦、あしずりという飛行機や鉄道では行きにくい場所とダイレクトに接続している。夜行便となる大阪発−甲浦−あしずり行きがオススメ。

【牟岐線】
徳島−海部間79.3km、徳島の海岸線を辿る長大盲腸線。1時間に1本程度の列車が運転されており、徳島−牟岐間には特急剣山(〜阿波池田)、特急むろとも運転している。車窓いっぱいに海が広がることを期待したのだが、思ったほど海沿いの区間は長くなかった。

【阿佐海岸鉄道】
海部−甲浦間8.5kmの短い路線で、途中の駅は宍喰駅の1駅しかない。運賃\270。1992年3月開業の新しい鉄道でトンネルや高架橋が連続する。牟岐線・牟岐駅まで乗り入れる列車も多く、一部の特急列車も甲浦−牟岐間を普通列車として直通している。

駅周辺の様子

【甲浦港】
夜中に到着したので辺りの様子は良く見えなかったが、随分小さな港のようだった。高知シーラインのプレハブの待合所があるほかは釣り客相手の渡船屋と喫茶店が1軒あっただけだった。この喫茶店はフェリー到着時に営業しているので夜明けまでの時間潰しに利用すると良いだろう。

【甲浦駅】
北のほうから延びてきた高架橋が田んぼの真中でプッツリ途切れていた。無人駅であるが立派な駅舎が建てられていて、始発の運転前から駅舎内に入ることができた。駅周辺はもちろん港から駅までの途中にも商店は1件もなく、日本中で繁殖しているコンビニもここにはなかった。朝食は大阪出発前に用意しておこう。フェリー船内の売店では菓子類しか売っていない。駅の裏手に甲浦八幡宮があったので、旅の安全を祈願してお参りした。

【阿南駅】
牟岐線の途中駅の中では大きな街である。朝食を取るため途中下車したのだが、駅前には喫茶店が1軒あった他は開いている店はなかった。5分ほど歩いたところにコンビニがあった。

その他の情報
(観光情報)
(省略)