大宮駅で阪急から嵐電へ乗り換え。嵐山で折り返して北野白梅町へ向かう算段だが、嵐山駅で団体ツアー客の大群に遭遇。おそらく「京都のチンチン電車乗車体験」という趣向なのだろうが、炎天下、団体専用列車がなかなか来ないのでホーム上は険悪なムードに。何人かのツアー客が一般の列車に乗せろと駅員に詰め寄っている。「観光客を誘致しておいてこの扱いはなんだっ！」　…朝から不快なものを見てしまった。

そんな団体客を尻目に、定期列車で帷子ノ辻（かたびらのつじ）へ。一般客だけのこの列車でも途中駅からの乗客が大勢乗り込んできて身動きできないほどの混雑ぶり。これも祇園祭の余波だろうか。そうかと思えば、北野線の列車はガラガラでようやく一息ついた。

北野白梅町駅に到着。2線3面のホームは屋根に覆われていて小さいながらも存在感のある終着駅だ。改札を抜けて表通りに出ると強烈な陽射しが頭に照り付ける。駅前を左右に横切る大通りは西大路通り。駅前からまっすぐに延びているのが今出川通で、地下鉄今出川駅と京阪出町柳駅に至る。通りを眺めているとバスが頻繁に行き交っている。金閣寺、銀閣寺、祇園、…京都らしい名所や地名が並んでいて、行先表示を見ているだけでも楽しい。できることならこの駅の近くにある北野天満宮にお参りしたいところだが、今回は乗りつぶしを優先して先を急ぐことにした。


京都市バス・急行102系統。北野白梅町交差点にて。駅を出たタイミングでこのバスが曲がっていくのが見えましたが、これには乗れませんでした。

「北大路バスセンター」の行先表示を出したバスが近づいてきたのが見えたので足早にバス停へ駆け寄る。北野白梅町から北大路バスターミナルへはこの205系統か204系統が本数が多くてわかりやすい。他の系統でも行先に「北大路バスターミナル」の表示があれば間違うことはない。

冷房の効いた車内はまさにオアシスだった。走り出して数分で「金閣寺道」に到着。ここで多くの乗客が下車していった。金閣寺は有名すぎてかえって足が遠のいているけれど、この歳でもう一度本物を見ておくのも悪くないだろうな…。けど、今回は乗りつぶし優先なのでパス！パス！！

西大路通りが大きく右に曲がって北大路通りに名前が変わった。大徳寺前を過ぎてしばらく行くと左折して地下へ潜った。北大路バスターミナル到着。地下2階に専用ロータリーがあり、ホームドアを備えた乗り場が機能的に配置されていた。地下鉄の北大路駅改札口はその下の地下3階にあるので乗り換えは楽チン！祇園祭の影響もなく、渋滞なしで所要時間は15分でした。

古い話ですが、1990年まで北大路駅が地下鉄烏丸線の終着駅でした。この近くに京都府立植物園があり、高校時代に課外授業で地下鉄に乗って訪れた記憶があります。その頃のバスターミナルは地上にあったはずですが、1994年に再開発に伴って地下化されたそうです。

【京都市地下鉄・北大路駅】
北大路と烏丸通の交点に位置している。北大路バスセンターは地下2階、地下鉄の駅改札は地下3階にあり、乗り換えは容易です。

【京都府立植物園（京都府ホームページ内）】
http://www.pref.kyoto.jp/plant/